ついてるんだか、ついてないんだか
先週の土曜日に、今年最後の伐採ツアーを開催しました。
予想はしてましたが、朝から強風と雨で伐採ツアーどころではなく、伐採自体が中止になり山師さんもお休みとなりました。
変わりのイベントは用意していたのですが、相次ぐキャンセル・・・ 6組20名の予定が2組5名に・・・
いえいえ、それでも来たいと言って下さるお客様がいらっしゃるのですから、そのご期待に応えるべく、伐採ツアーを開始しました
予定では今回お世話になる、大滝山林組合さんの管理・運営する「高取山ふれあい公園」にて、森の事、木の事、環境の事などを説明を受けて、お子様向けの木工クラフトなどをする予定でしたが、大滝山林組合の田中さんが何故かマイクロバスにてお出迎えくださいました。
相次ぐキャンセルに、田中さんも申し訳ないと思って頂いたらしく(悪いのは天気なんですけどね)、何と、急遽伐採の施業現場に見学に行く事になりました。
そもそも中止だったので、皆さんに軽装での参加を連絡しただけに、少々汚れてしまいましたが、参加してくださった両ご家族共、喜んで下さり大変良い経験になったと思います。
(ヘルメットが無いのも急遽だったのでお許しを。いつもならヘルメットもかぶって頂きまして安全第一で進めます)
天気予報は予想通り、途中嵐のような大雨と風もありましたが、大滝山林組合の田中さんのおかげで、屋内用のイベントも体験でき、ご参加下さった2組のお客様から
「参加してよかった」
のお言葉を頂く事が出来ました。
次回からの反省点や課題もたくさん残るイベントとなってしまいましたが、次回につなげ、よりたくさんの方に国産の山の木を使う意味など伝えて行ければと思います。
では、時系列で今回のイベントの様子を報告させて頂きます。ご興味ある方は来春のイベント開催時には是非ご参加くださいね
天気がよければこんな場所で伐採のシーンが見れたんですが、今日は田中さんの簡単な実演です
と思いきや、チェーンソーの体験をさせて頂き
O様の坊ちゃんはパパの手つきを見て心配そうです
伐った木の輪切りをプランターの台にと、田中さんからサービス! それを使って、木の成長、特徴などの説明がありました。
実はこの後「1本だけ・・・」と急遽小さめの桧を伐採して頂きました。
今日は無いと思ってたお客様にとっては、まさにサプライズ!
その後、高取山ふれあい公園に場所を移し、まずは焼き芋の準備を皆でやって、
出来上がるまでの間、施設内の説明を受けました。ペレット工場の見学や多賀の木だけで造った今年完成したばかりの自然体験宿泊施設の見学をさせて頂きました。
スダレ梁工法で作られた大きなホールは、桧と杉の香りがする、とても居心地の良いホールでした
そこで、田中さんから山の保全・治山の説明がありました。伐採したハゲ山と高木・低木・草の生えている山から出てくる水の質を見れる実験です。
見たまんまですね。ハゲ山からは濁った水が出て、反対はキレイにろ過された水が出てきてます。ここからわかる事。
濁っている=土が流れ出ている
土が流れ出ている=水質も悪く、地すべりの可能性がある
写真では表現出来てないですが、右はあっというまにこの汚い水が流れ出てきましたが左はジワジワ水が流れてきました。
水を山で蓄えながらろ過してキレイな水が流れる。
生きた山と死んだ山では川下に与える影響はこれだけ違うのか、簡単ではありますが、とても解りやすい実験でした
そうこうしてるうちに焼き芋が完成し、大雨だったので、屋内で皆さんで食べました
そして最後に、マルトの本社へ移動して頂き、先ほど伐採で見てもらった丸太の加工方法の説明と製材体験をして頂きました。
チェーンソーは皆さんから「おもしろい」と好評だったのですが、これは「恐い」と不評でした。次回からは考え直します
最後に、マルトがなぜ無垢の木を使うのか・・・の勉強を少しだけして頂き終了です。