完成まであとひと息 2
コーディネーター西沢
さっき書いたこのブログが消えちゃって、意気消沈の私です。
が、気を取り直して行ってみよー。
I様邸は先日にも書いたように、ご自分の山の木を建築にお使いになりました。
それらを数回に分けてご紹介しますね。
まずは
↓
↓
ここで背割りを入れたら
じゃん!こんなにきれいで立派なヒノキの柱になりました。玄関です。
I様邸では和室の一角にもご自分のヒノキの木を使っています。
いよいよお引き渡しまでわずかですが、先の連休ではご家族総出で床のワックスをかけられました。
けっこうな床面積なので大変だっただろうと思います。
お疲れ様でした!
完成まであと一息
コーディネーター西沢
すっかり秋も深まってきましたね。
今日はもうすぐお引き渡しの予定の I様邸に行ってきました。
照明やカラースキムの確認などを兼ねての現場行きです。
社長に現場の状態を聞いたら、「クリーニングも済んで、出来上がってる」って聞いたのに建具が入ってないじゃないっ!!



I様邸はこんな外観で、
リビングからの眺めはこんな感じ。ほんと、別荘地みたい。気持ちの良い眺めです。
1階トイレの壁紙が和風の柄物で
床の黒い漆塗りともよく似合っていて良かったわん。
I様邸はご自分でお持ちの山の木も随所に使っています。
次回にご紹介しますね。
最後は働く現場監督。
適材適所の木の使い方 1
No.6 澤田順子
昨日と今日のI・Y邸
第二工場にて、お施主さまご夫婦 仲良く、壁に張る杉板を塗装されました。
かなりの量ですが、お昼すぎには塗装 完了!!!!
夕方には、乾いた板を絶妙のコンビネーションで「チャッチャ」と紐で、荷造りされていました。
愛着のわく、お家になりますね。
現場では、外壁の遮熱透湿防水シート張りが終わり、壁の通気をとる為の縦の胴縁が取り付けられていました。
この後、外壁をとめる為の横胴縁を施工し、焼杉を張る予定です。
シートで囲ったお家の中に入ると、ふぁーっと杉や桧の木の香りがしてきました。
午後のひととき、しばし、癒やされて参りました!
更に、屋根の下の 破風板、鼻隠しの赤身杉板 が塗装されていました。
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「適材適所の木の使い方1」
さて、今日のタイトルの 「適材適所の木の使い方」ですが、上記の破風板・鼻隠しの 「赤身杉板」 というのは、杉の赤くなっている中心部を選んで、製材した板の事です。
赤身は、雨や木を腐らせる菌などに強いので、外気や湿気に触れる所に使います。
これが、高温多湿の地域で、日本の杉・桧を使う一番の理由です。
更に、ここは「びわ湖材」ではなく、「熊野産の杉」を使っています。
赤身白太の説明写真は細い丸太ですが、この赤身部分で破風板等に必要な 「幅が広くて厚みがあって長い部材」にしようとすると、なんと! 樹齢80年以上、直径38cm以上の太くて真っ直ぐな杉の木が必要になります。
戦後70年ですので、それ以前から木を育てている事になりますね。私たちの地域で本格的な植林がはじまったのは、戦後しばらくしてからですので、今の時点では、まだ とても贅沢な使い方と言えます。
と、いう事で、この材木は、江戸時代から太い木を持続的に生産されているという熊野の木を使っています。
昔からの林業地でも、赤身を乾燥させるのはとても難しいそうですが、とてもきれいに仕上がっていました。
ご自分の山の木を製材してストックされていたお施主様のお父様も 「この破風板は、ええ木やなぁ」と、太鼓判を押して頂いていたそうで、うれしい限りです。
次回は、びわ湖材の桧 についてお話したいと思います。
わが家で育てた木で家を建てる 2
No.6 澤田順子
今日のI様邸は・・・
窓(樹脂サッシ)やドア、窓の防水の為のウェザータイトが取り付けられ、外壁に「遮熱・防水・透湿」という機能がある家にとって、とても大切なシートを施工していました。
ここは、吹抜け部分です。
念には念を! ウェザータイト(窓下の防水)
この「遮熱機能を持つ透湿防水シート」については、またの機会に説明しますね。
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「わが家で育てた木で家を建てる 2」
今は、養生の為ダンボールが巻いていますが、ご家族、お客様をお迎えする玄関の正面に 太い「桧(ひのき)の柱」 があります。
測ってみると、24cm角、建築業界では8寸角と言われる立派な大きさです。
この木が生えていた時の写真です。
お施主様が伐採された木を、マルトで預かり 製材しました。
既存の林道から、運べたので大助かりですね
ここは、建築現場からも近い 多賀町大杉。I様家のルーツです。
年輪を数えてみると
なんと、樹齢80年位はありました。
ちょうど、I様のお父上が生まれられた頃に、この桧も芽を出したのですね!!
桧は、育つのにとても年月がかかります。
無理に大きくしようとされずに育てられたようで、年輪の幅が均一できれいですね。
I様邸の歴史が丸まるつまった 1本の木ですね。
わが家で育てた木で家を建てる 1
No.6 澤田順子
とても、久しぶりの投稿です。
I様邸は事務所からも近く、今日もお昼休みにチラッとのぞきに行ってきました。
( 現場監督ではありません。)
上棟の翌日、6日にはなかったシートが、今日はかかっていました。
なんとも 広い敷地、バックの森林、手前の田んぼと 市街地では味わえない贅沢な風景です。
この後、屋根、外壁の工事がはじまります。
これは、玄関ポーチのの柱で 「絞り丸太」といい 表面に模様があります。
和室の床柱に、よく使われます。
この木、お父様やご兄弟と一緒につくられたそうです!
何十年も前に、いつか 家を建てる時にと 森林の中から 1本の木を選んで竹をグルグル巻きに。
そして、お施主様、お父様、息子さんと 三世代 ご一緒に寒い中 マルト第二工場で 丸太の皮むきをされました。
(その時の様子は、こちら 「使ってみましょう!」 )
このブログのタイトルの「近江の森と樹を活かす 家づくり」 というのは、ただ「木を使う」ということではなく、家づくりを通して、ご家族や世代間、山と人がつながるようにとの思いもあり、何十年とかかって育てられた木を、次の世代に引き継がれて活かすお手伝いが出来るなんて、ほんとうれしくて この写真を見るだけでも ウルウルしてしまいます。
皮がむけたら 丸太を二本に伐って
1本は、上記の 玄関ポーチ柱に
もう一本は、和室 床柱になりますが、この工事は もう少し先になります。
出来上がったら、又 ご紹介しますね。