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棟換気の仕組み

2008年05月20日

Y邸 古材再利用の家
現場監督No.3澤田藤司徳
いつもいいかげんな事ばかり書く私ですが、今日はマジメでちょっとムズカシイ話icon10



今回のY様邸では、「小屋裏収納」や「勾配天井」といった、屋根面の熱気をストレートに伝えてしまう間取りになっているので、部屋に熱気を伝えぬよう屋根に一工夫くわえてます。


一つ目はリフレクティックスという遮熱材を使った遮熱工事(以前NO.2が書いたブログを参考にして下さい)と、通気層を作って棟換気をする方法です。



これをする事で、太陽icon01に熱せられた瓦から伝わる熱気が通気層を伝って、屋根のテッペンにつけた換気口から排出されるのです。


「冬は寒くなるのでは?」ってご意見もあるかもしれませんが、空気層がある事で冷気や暖気の熱も伝えにくくなるので、冬にも夏にも効果があるんです。
施工は手間かかるんですけどねkao09



仕組み その1


棟換気の仕組み


屋根のテッペンに細長く穴が空いているのわかりますか?
その奥に銀色に光る遮熱材も見えるかと思います。
ここにスキマ(通気層)があって、熱気が上がってくるのです。



仕組み その2


棟換気の仕組み


そのままでは棟瓦で穴を塞いでしまうので、特殊な通気金物をつけます。

ただこれだけではまだ未完成。 噴出し口が下についているので、瓦の下に熱気が出る事になるので意味がありません。
そこでこの金物



仕組み その3


棟換気の仕組み



こげ茶色のカバーをつける事で、上に噴出し口がきました。ところがこれでもまだ未完成。

このままでは棟瓦で塞がれますし、雨もストレートに受けてしまいます。

そこで、右にある空気穴の空いた黒い屋根をかけます



仕組み その4


棟換気の仕組み



これがついた状態です。この上に棟瓦をのせていく訳です



ほぼ完成写真

 
棟換気の仕組み


パッと見た感じ、普通の屋根でしょ?



アップしてみると


棟換気の仕組み


こんな感じです。



実は、施工途中を見るのは初めてで、今まで写真と図面でしか見た事がなかったので、ちょっと感動しました。 
うまく考えるもんやなーって感心しきりです。



写真撮影及び、現場で教えてくれた、M由瓦のTカシ、Sゲ、ありがとう。icon12


こんな説明で合ってる?kao07



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この記事へのコメント
はじめまして。

この様に工事の過程を紹介して頂けると、
お客様も安心して工事がお願いできますね^^。

また、随所に素人では気づかない
工夫が施されていることにビックリでした。

大変参考になりました!
また、お邪魔させていただきます^^。
Posted by 福生市の屋根工事見積り比較 at 2010年09月23日 16:44
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