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古材の使い方 パートⅠ

2008年05月27日

Y邸 古材再利用の家
現場監督No.3澤田藤司徳
以前にも紹介した気がするんですが、過去ブログを調べるのも面倒なので、今日から新たにシリーズ化します。 そんなたいそう(方言かな)なシリーズでもないですがkao08



一発目は、和室の鴨居(かもい)です。


このお家の和室の鴨居は全て古材を使っています

古材紹介に絡めて、少し和室材にも触れてみたいと思います。


古材の使い方 パートⅠ


わかりにくいので色わけしてみました

のラインが鴨居、のラインが長押(なげし)になります。

写真だとわかりにくいのですが、現物はかなり見た目の木目や色が違います。


鴨居は旧家で使われていたベンガラ塗りの鴨居を、再度大工さんに削り直してもらってます。


樹種は(地元の松なので”地松”とも呼びます)ですから、独特の木目があり50年以上前の木だというのに、まだ松ヤニが出てきます。icon11

良く言えば”木は生きている”ってとこですかね。現場的にはそーとー厄介ですがkao02


長押は残念ながら再利用はできませんので、奈良県の吉野杉を使っています。


通常、まっすぐに木目の通った”柾目(まさめ)”と呼ばれる木目の杉を使います。
ちなみに奥に写っている天井材は”中杢(なかもく)”の木目を使ってます。
全体は柾目ですが真ん中だけ木(杢)目になってますよね?だから”中杢”なんです。


和室って言うのは奥が深くって、見せ方・作り方・大きさ・材の名前等、地方によって様々です。


現場監督になって20年弱ですが、いまだにわからない事・聞いた事ないような物や形がでてきます。iconN19


まさに、生涯勉強ですね。
今日は最後がキレイにまとまったので、ここまでにしておきます






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