強いです
2011年04月18日
T邸 瓦職人さんの樹のくらし
No.5澤田藤司直
No.5澤田藤司直
これはT様邸の外廻りで使用する杉の赤身の板です。
外廻りは桧が強い!
って言われる方も多いのですが、けして間違いではないのですがちょっと間違っています (どっちやねん)
↓の写真をご覧ください。
これは「杉」の丸太ですが、色の白い部分と、赤い部分がありますよね。
この赤い部分を赤身(あかみ)《心材(しんざい)》
白い部分は白太(しらた)《辺材(へんざい)》と呼びます
桧が強いと云われるのは赤身(心材)の部分であって白太(辺材)は腐り易いです。けして桧というだけで強い訳ではありません!
同じ事が杉でもいえます。
杉は弱いのではなく赤身(心材)を使えば桧の赤身と同等の強さを持っています。
それに杉だと桧と比べて安く済みます
あっ!重要な事を書くのを忘れていましたが、今日の話は外廻り(雨などで濡れる場所)に使う材の話ですよ
赤身が強いからといって構造材を全て赤身にしたら強い家が出来る訳ではありません
赤身には耐朽性がありますが、強度(木の強さ)は白太(辺材)のほうがあります
だらだらと書いてしまい自分でも訳がわからなくなってきましたが、要するに
適材適所で使い分けすることが重要なんです